コンサル転職は何から始める?最初の30日でやる準備と失敗しない進め方

コンサル転職を考え始めたとき、最初に求人へ応募するのは少し早いです。仕事内容の理解、経験の棚卸し、職務経歴書、志望動機、面接準備がずれたまま動くと、受ける会社も伝える強みもぼやけます。この記事では、コンサル転職で最初にやることを30日単位で整理し、応募前に整えておきたい準備をまとめます。未経験、事業会社、SIer、PMO、別ファームからの転職でも、最初の順番は大きく変わりません。求人を見る前の地図づくりとして読んでください。

この記事でわかること
  • コンサル転職は、求人応募より先に仕事内容と自分の経験を整理する
  • 最初の30日で、職務経歴書、志望動機、面接対策の土台を作る
  • 応募先は会社名だけでなく、支援領域、担当フェーズ、求める経験で見る
  • 前職別に、最初に棚卸しすべき経験が変わる
  • 準備不足のまま動くと、選考でも入社後でもミスマッチが起きやすい
目次

コンサル転職は何から始めるべきか

最初にやることは、求人検索ではありません。

まず、次の3つを整理します。

最初に決めること 目的 後回しにすると起きること
どのコンサル領域を狙うか 応募先と準備内容を絞る 戦略、IT、業務改革、PMOを混同する
自分の経験をどう使うか 職務経歴書と面接の軸を作る 実績が作業名の羅列になる
どの順番で応募するか 選考練習と本命選考を分ける 準備不足のまま本命に応募する

コンサルといっても、仕事内容には幅があります。

戦略、業務改革、IT、PMO、組織人事、会計、リスク、M&A、データ活用など、会社や部門によって見られる経験は変わります。定義にも揺れがあります。だからこそ、最初に「自分はどの仕事に近いのか」を決める必要があります。

最初のゴールは応募ではなく、勝ち筋を言語化すること

転職活動の初期にやるべきことは、応募数を増やすことではありません。

自分の経験を、コンサル選考で評価される言葉に変えることです。

たとえば、同じ「プロジェクトを担当した」でも、面接で見られるのは次のような点です。

  • どの課題を見つけたのか
  • どの関係者を巻き込んだのか
  • 自分がどこで判断したのか
  • 成果や変化をどう説明できるのか
  • 応募先の仕事でどう再現できるのか

ここが整理できると、職務経歴書、志望動機、面接回答が同じ線でつながります。

最初の30日でやる準備

最初の30日は、焦って応募するより、選考の土台を作る期間にした方が進めやすいです。

期間 やること 目的
1〜7日目 コンサルの仕事内容と領域を整理する 狙う職種を絞る
8〜14日目 現職経験を棚卸しする 職務経歴書の材料を作る
15〜21日目 職務経歴書と志望動機の初稿を作る 選考で伝える軸を作る
22〜30日目 面接回答とケース対策を始める 応募前に弱点を見つける

この順番で進めると、求人を見たときに「受けたい会社」だけでなく、「自分の経験が刺さりそうなポジション」を選びやすくなります。

1〜7日目:仕事内容を広く見て、狙う領域を決める

最初の1週間は、求人を保存するより、仕事内容の違いを把握します。

見るべきなのは、会社名だけではありません。

  • 戦略・業務改革・IT・PMO・組織人事・会計など、どの領域か
  • 構想策定、要件定義、実行支援、定着化のどこを担うか
  • 顧客業界は、製造、金融、公共、通信、流通などどこか
  • 求められている経験は、PM、PMO、業務改善、システム導入、企画、営業、専門知識のどれか

コンサル未経験の人ほど、最初は「有名ファームに入りたい」と考えがちです。

ただ、選考では会社名への憧れより、自分の経験を職種でどう活かせるかが見られます。求人票を読むときも、会社名より先に担当テーマを見ます。

8〜14日目:経験を作業名ではなく、役割と成果で棚卸しする

次に、現職経験を棚卸しします。

ここで「担当業務」を並べるだけだと、職務経歴書も面接も弱くなります。

次の観点で整理してください。

棚卸しする観点 書き出す内容
課題 何が問題だったのか
役割 自分は何を任されていたのか
関係者 誰を巻き込んだのか
判断 どこで自分が考え、決めたのか
成果 何が変わったのか

数値成果がある場合は入れます。

ただし、数値がない経験でも、関係者調整、要件整理、意思決定支援、実行推進の経験は材料になります。

15〜21日目:職務経歴書と志望動機を同時に作る

職務経歴書と志望動機は、別々に作るとずれやすいです。

職務経歴書で書いた経験が、志望動機でも使えるようにそろえます。

たとえば、職務経歴書に「基幹システム刷新のPMO」と書くなら、志望動機では「複数部門の課題を整理し、意思決定を支援する仕事に手応えを感じた」とつなげられます。

事業会社の企画職なら、「事業部門で施策を推進した経験」を、コンサルでの業務改革や実行支援へつなげます。

職務経歴書は、単なる業務一覧ではなく、課題、役割、判断、成果が伝わる形にします。

志望動機は、次の記事もあわせて確認してください。

コンサル転職の志望動機の作り方

22〜30日目:面接回答とケース対策を始める

応募してから面接対策を始めると、準備が追いつかないことがあります。

特に未経験からコンサルを目指す場合、通常面接とケース面接の両方を準備する必要があります。

準備するもの 見られること 最初にやること
自己紹介 経験の要約力 1分で職務経験と強みを話す
転職理由 変化の理由 現職でできること、難しいことを分ける
志望動機 職種理解と応募先理解 なぜコンサル、なぜその会社を分ける
経験深掘り 実績の再現性 役割、判断、成果を説明する
ケース面接 思考の組み立て 売上向上、コスト削減、フェルミ推定を練習する

ケース面接は、正解を暗記するより、論点を分けて考える練習が必要です。

前職別に最初に整理する経験

コンサル転職の準備は、前職によって最初に見るべき経験が変わります。

前職・経験 最初に整理する経験 応募先で伝えやすいこと
事業会社 業務改善、事業企画、営業企画、DX推進 自社で課題を見つけ、施策を動かした経験
SIer・社内SE 要件定義、システム導入、顧客折衝、運用改善 業務とITをつなぎ、実行まで進めた経験
PMO 課題管理、リスク整理、上位報告、会議体運営 複数関係者を巻き込み、意思決定を支援した経験
コンサル経験者 提案、プロジェクト推進、業界知見、成果創出 支援領域やフェーズを広げられる経験
金融・会計・人事・法務など専門職 制度対応、専門知識、業務設計 専門性を土台にした変革支援の可能性

会社別の求人を読むときも、自分の前職だけで可能性を狭めすぎると実態からずれます。

デロイト、PwC、アビーム、ベイカレントのような総合コンサルや大手ファームを目指す人には、事業会社出身者、コンサル経験者、IT経験者、専門職出身者など幅があります。

自分がどのタイプかを決めたうえで、経験を応募先の職種に合わせて翻訳します。

応募先は会社名だけで選ばない

コンサル転職では、会社名の知名度だけで応募先を選ぶとミスマッチが起きやすくなります。

同じ会社の中でも、部門、職種、案件テーマによって仕事内容は変わります。

求人票では担当テーマを見る

求人票を見るときは、次の順番で確認します。

  1. どの領域の求人か
  2. どの業界の顧客を支援するか
  3. 構想策定、実行支援、PMO、導入支援のどこを担うか
  4. 求める経験が自分の実績と合うか
  5. 入社後に最初に任されそうな仕事を想像できるか

「有名ファームだから受ける」ではなく、「この求人なら自分の経験をこう使える」と言える状態を目指します。

応募順は本命から始めない

準備が浅い段階で本命企業に応募すると、面接で自分の弱点を初めて知ることになります。

最初は、応募先を3つに分けて考えると進めやすくなります。

分類 役割 注意点
練習候補 面接経験を積む 受かっても行かない会社ばかりにしない
現実候補 経験との接点が強い 職務経歴書と志望動機を丁寧に合わせる
本命候補 入社したい会社 準備が整ってから応募する

応募順は、選考の通過率だけでなく、面接での改善機会にも影響します。

最初にやらない方がいいこと

コンサル転職の初期に、やらない方がいいこともあります。

最初に避けたいこと
  • 会社名だけで応募先を決める
  • 職務経歴書を現職の業務一覧として書く
  • 志望動機を例文の言い換えだけで作る
  • ケース面接を応募後に始める
  • 年収や知名度だけで求人を判断する

年収や働き方は確認すべき要素です。

ただ、最初からそこだけで絞ると、仕事内容とのつながりが弱くなります。まずは自分の経験と職種の接点を整理し、そのうえで年収、働き方、勤務地、グローバル案件、育成環境などを確認します。

30日チェックリスト

最後に、最初の30日で確認したい項目をまとめます。

  • 狙うコンサル領域を2〜3個に絞った
  • 自分の経験を、課題、役割、判断、成果で整理した
  • 職務経歴書の初稿を作った
  • 志望動機を、転職理由、コンサルを選ぶ理由、応募先理由に分けた
  • 自己紹介と転職理由を1分で話せるようにした
  • ケース面接の基本問題を解き始めた
  • 応募先を練習候補、現実候補、本命候補に分けた

ここまでできると、求人を見たときに受けるべき会社を選びやすくなります。

コンサル転職は、勢いだけで動くより、最初に経験の軸を作った方が選考でも入社後でもずれにくくなります。

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次に進めるなら、職務経歴書、志望動機、面接対策を順に整えてください。

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