MENU

ITコンサルはやめとけと言われる理由は?SIer・PMO経験者が確認したい実態と向く人

ITコンサルはやめとけ、と言われるのは、年収や肩書きの印象に対して、実際の仕事がかなり泥くさいからです。資料作成、論点整理、利害調整、曖昧な要件の交通整理まで含まれるので、合わない人にはきつい。
ただ、誰にとっても避けるべき仕事という意味ではありません。

むしろSIerやPMO経験者の中には、実装よりも課題整理や推進に手応えを感じる人もいます。この記事では、やめとけと言われる理由、向かない人、後悔しにくい求人の見方を実務寄りに整理します。

この記事でわかること
  • ITコンサルがやめとけと言われるのは、激務だからだけではなく期待役割が曖昧なまま入る人が多いから
  • 向かない人の特徴と、求人選びを間違えた結果しんどくなるケースは分けて考えた方がよい
  • SIer、PMO、社内SE経験者は、仕事内容との相性次第で十分に活かせる
  • 転職前に担当フェーズ、クライアント接点、評価軸を確認すると後悔しにくい
  • 不安がある人は、適性記事や職務経歴書記事までつなげて考えると整理しやすい
目次

ITコンサルはやめとけと言われる理由の結論

ITコンサルがやめとけと言われる最大の理由は、思っていた仕事と実際の仕事がずれやすいことです。

華やかな上流工程をイメージして入ったのに、実際は会議体の整理、進捗の立て直し、資料修正、火消しに近い調整業務が中心だった。こういうギャップは珍しくありません。

もう一つは、ITコンサルという名前の中にかなり違う仕事が混ざっていることです。構想、要件定義、導入、PMO、業務改善まで含めて呼ぶ企業もあります。

だから「ITコンサルはやめとけ」ではなく、「どの種類のITコンサルを、どんな期待で選ぶか」が本当の論点です。

ITコンサルがしんどいと言われやすい理由

しんどさの正体を分解すると、単なる残業の多さだけではありません。

正解が決まっていない状態で前に進める必要がある

ITコンサルは、決まった仕様に沿って作る仕事より、何を決めるべきかから整理する場面が増えます。

要望が散らかっている、関係者ごとに言うことが違う、優先順位が曖昧。この状態で叩き台を出し、話を進める必要があります。

手を動かす前に考える余白がある仕事が好きな人には合いますが、仕様が固まってから実装したい人には負荷が高いです。

利害調整の比重が想像より大きい

ITコンサルは、技術の仕事というより、業務部門、IT部門、ベンダー、マネジメントの間に立つ仕事でもあります。

ここで求められるのは、全員を満足させることではありません。論点をそろえ、誰が何を決めるかをはっきりさせることです。

ただ、この調整が続くと消耗する人もいます。

資料作成が多い

資料作成が多いと聞くと、見た目を整える作業を想像しがちです。

実際は、意思決定のために論点、選択肢、リスク、打ち手を整理する資料が多いです。ここに意味を感じられるかで、かなり印象が変わります。

求人票の職種名だけでは仕事内容が読めない

同じITコンサルでも、次のように中身はかなり違います。

類型主な仕事しんどくなりやすい人
構想・企画寄り課題設定、構想策定、論点整理抽象度の高い議論が続くと疲れる人
導入・要件定義寄り業務整理、要件調整、導入支援顧客折衝や整理業務より実装をやりたい人
PMO寄り進捗、課題、リスク、会議体の立て直し火消しや調整が続くと消耗する人
業務改善寄り現場ヒアリング、運用見直し、定着支援現場の細かい改善より技術深掘りをしたい人

ここが曖昧なまま転職すると、後悔しやすいです。

ITコンサルに向かない人の特徴

「やめとけ」という言葉が刺さりやすいのは、次のタイプです。

実装そのものが一番好きな人

自分で設計して作る時間に一番面白さを感じる人は、ITコンサルより、開発、アーキテクト、プロダクト側の方が納得感が高いことがあります。

ITコンサルでは、コードを書くより、整理して決める比重が上がりやすいからです。

もちろん、技術理解が不要という意味ではありません。むしろ技術が分かる人ほど重宝されます。

ただ、日々の満足感がどこから来るかは別です。自分の手で設計し、作り、改善すること自体が一番楽しい人は、会議や資料、論点整理が仕事の中心になると、想像以上に物足りなさが残ります。

「技術を活かしたい」と「技術そのものをやりたい」は少し違うので、ここは分けて考えた方がよいです。

人を巻き込む負荷が大きすぎる人

会議、認識合わせ、説明、合意形成が続くと大きく消耗する人は、つらくなりやすいです。

ITコンサルは、個人で完結する仕事ではありません。

たとえば、論点が曖昧な会議を整える、反対意見の強い相手にも説明する、決まらない案件で叩き台を出す。こういう場面が続きます。

ここで必要なのは社交性というより、会話の負荷に耐えながら整理し続ける力です。人前で話すこと自体より、相手の立場が違う中で前進させることがしんどい人には重くなりやすいです。

肩書きや年収だけで選んでいる人

年収レンジが上がる求人はあります。ただ、仕事内容に納得していないまま入ると、肩書きのわりに毎日しんどい、という状態になりやすいです。

特に危ないのは、「上流に行けそう」「市場価値が上がりそう」という理由だけで入るケースです。

実際には、上流という言葉の中に、会議体の立て直し、火消しのPMO、導入現場の交通整理まで入っています。見た目のイメージで選ぶと、やりたい仕事とのズレが大きくなります。

役割の曖昧さに強いストレスを感じる人

何を決めるべきか自体が曖昧な案件はあります。役割や正解が明確でないと動きにくい人は、常に落ち着かない感覚になりやすいです。

SIerでは、多少の曖昧さがあっても、設計、開発、テストのように進め方の型が見えやすいことがあります。

一方でITコンサルは、そもそも何が論点か、誰にどこまで確認すべきかから組み立てる場面があります。そこを面白いと感じる人もいますが、毎回足場がない感じになる人には消耗が大きいです。

調整業務を「雑務」と感じやすい人

ITコンサルでは、議事録、課題整理、会議準備、論点メモ、説明資料の更新のような仕事が続くことがあります。

一つひとつだけ見ると地味です。ただ、この地味な仕事が積み上がると、意思決定のスピードや案件の進み方がかなり変わります。

ここを価値のある仕事と捉えられないと、「本質的ではないことばかりしている」と感じやすくなります。

フィードバックを受けながら直し続けるのが苦しい人

ITコンサルの成果物は、一度出して終わりになりにくいです。

資料も進め方も、顧客、上司、関係部門から修正が入り続けます。自分の案がすぐに採用されないことも普通です。

この往復を改善のプロセスとして受け取れる人は伸びやすいですが、否定された感覚が強く残る人はかなり疲れます。

向いていない人でも誤解しやすいポイント

ここは少し補足したいです。今の項目に当てはまるからといって、すぐにITコンサル不向きと決まるわけではありません。

たとえば、実装が好きでも、将来的には要件整理や顧客折衝へ広げたい人はいます。逆に、調整業務が嫌いなのではなく、意味の薄い会議が嫌いなだけという人もいます。

見るべきなのは、「何がつらいか」です。

  • 人と話すこと自体がつらいのか、決まらない会議がつらいのか
  • 資料作成が嫌なのか、意味のない修正が嫌なのか
  • 実装を手放したくないのか、技術理解が活きないのが嫌なのか

ここが分かると、ITコンサルを避けるべきか、求人の種類を変えるべきかが見えやすくなります。

それでもSIer・PMO経験者に相性がよいケース

やめとけと言われがちな一方で、SIerやPMO経験者に向いている場面もあります。

要件整理や橋渡しに手応えがある

業務部門の要望を整理する、開発側との認識差を埋める、会議で論点をそろえる。こういう仕事に手応えがある人は、ITコンサルでも力を出しやすいです。

SIerにいると、こういう役割を「実装前の調整」と軽く見てしまうことがあります。

でもITコンサルでは、ここが中心価値になることが多いです。相手がうまく言語化できていないことを整理し、技術側にも業務側にも通じる言葉へ直せる人はかなり強いです。

プロジェクトの交通整理が得意

PMO経験者で、進捗・課題・リスクを整理して意思決定を前に進める役割が合っていた人は、PMO寄りのITコンサルと相性がよいです。

単に課題表を更新していたのではなく、「何が未決で、誰が決めるべきか」を見ていた人は特に相性があります。

プロジェクトが止まりそうなときに、論点を切り分け、優先順位をつけ、会議体まで整えていた人は、かなり近い仕事をすでにしています。

顧客と一緒に進める方が好き

システムの中だけで完結するより、現場の課題と接続して改善する方が面白い人もいます。そのタイプには、業務改善や導入支援寄りのITコンサルは合います。

現場の使いにくさ、運用の詰まり、部門間のすれ違いを見つけて直す方に面白さを感じるなら、実装専業より満足感が出やすいです。

特に、ユーザー部門に近い社内SEや業務改善経験者は、この感覚を持っていることがあります。

不完全な情報でも叩き台を出せる

ITコンサルで評価されやすいのは、完璧な情報がそろってから動く人より、まず仮説を置いて会話を進められる人です。

SIerやPMOでも、障害対応、要件整理、上位報告で、この力をすでに使っている人はいます。

情報が足りない中でも、いったん整理して「まずここから確認しましょう」と言える人は、案件を前に進める力があります。

仕事の成果を「前に進んだこと」で見られる人

ITコンサルでは、自分が作ったものそのものより、顧客や案件が前に進んだことに手応えを感じる人が向いています。

会議が決まるようになった、優先順位がそろった、関係者が同じ絵を見られるようになった。こういう変化を価値として見られる人です。

ここに納得感がある人は、派手ではない案件でも意外と折れにくいです。

SIer・PMO経験者が向きやすいサイン

次の項目に当てはまるなら、ITコンサルを一度は前向きに検討してよいと思います。

  • 実装より、要件の整理や進め方の設計に手応えがある
  • 会議を回すだけでなく、決まる場に整えるのが得意
  • 顧客や現場の言葉を、開発側に伝わる形へ直すのが苦ではない
  • 障害や遅延が起きたとき、感情論より先に論点整理から入れる
  • 自分の成果を、個人の作業量より案件全体の前進で見られる

逆に、この中でほとんどしっくり来ないなら、ITコンサルを無理に第一候補へ置かない方がよいです。

適性の見極めは、こちらの記事もつなげると整理しやすいです。

後悔しにくい求人の見方

不安があるなら、応募前に次を確認した方がよいです。

担当フェーズを確認する

構想中心なのか、要件定義なのか、導入支援なのか、PMOなのか。ここで日々の仕事は大きく変わります。

クライアント接点の深さを見る

顧客の前にどれだけ出るのか、会議で何を期待されるのか、資料作成だけで終わらないかは確認が必要です。

評価軸を確認する

成果物の質で見られるのか、推進力で見られるのか、営業的な動きまで求められるのかで、向き不向きは変わります。

直近案件の具体例を聞く

求人票の言葉より、実際にどんな案件で何を担当しているかを聞いた方が、ずれは減ります。

  • 会議体の設計やファシリテーションまで担当するか
  • 導入PMOか、業務改善か、IT戦略寄りか
  • 顧客向け説明の頻度はどれくらいか
  • 深夜対応や火消し案件が多い組織か

やめとけと言われて迷ったときの考え方

迷ったときは、向いているかどうかを性格だけで判断しない方がよいです。

今の仕事で力が出る場面を書き出す

要件整理、会議設計、進捗の立て直し、現場ヒアリング、資料作成のうち、どこで力が出たかを見ると相性が見えます。

職務経歴書を書いてみる

ITコンサル向けに職務経歴書を書いてみると、自分の強みが技術なのか、推進なのか、橋渡しなのかがかなりはっきりします。

仕事内容の違う求人を並べて比べる

ITコンサルという名前でも、中身が違えば向き不向きも変わります。1社だけで判断しない方が安全です。

まとめ

ITコンサルはやめとけと言われるのは、仕事の幅が広く、期待していた役割と実態がずれやすいからです。

ただ、SIerやPMO経験者の全員に向かないわけではありません。要件整理、橋渡し、推進に手応えがある人なら、むしろ相性がよいこともあります。

避けるべきなのは職種名そのものより、仕事内容を曖昧なまま選ぶことです。まずは担当フェーズ、評価軸、顧客接点を整理して、自分がしんどくなりやすい理由を先に言葉にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次